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【文芸新着】『真田十忍抄』を含む6作品を追加しました!

『旭川・大雪 白い殺人者』
東京・亀有で探偵事務所を開く小仏太郎。かつての警視庁の同僚・安間善行から受けた依頼は、調布市にある謎の家の主・宇堂忠次の正体を調べてほしいというものだった。〈予修寮〉と呼ばれるその家は「駆け込み寺」と呼ばれ、いじめで学校をやめた少年少女数人が住んでいるらしい。部下の下地に聞き込みをさせたところ、寮で家庭教師を務める女は北海道・旭川の出身だという。そんななか、その旭川に近い大雪山の麓にある層雲峡温泉で、ホテル従業員の内村京子が殺される事件が発生。しかも彼女はかつて予修寮に勤務していた過去が。事件と謎の家とのかかわりは…!?

『銀盤のトレース』
氷上の妖精にあこがれ、熾烈な競争をくぐり抜けていく少女たちの日々を活写。フィギュア王国・愛知県を舞台に描いた青春小説。

『真田十忍抄』
真田対徳川、猿飛佐助対服部半蔵党、忍び同士の死闘が続く。史実と伝奇が交錯する戦国活劇――菊地秀行版“真田十勇士”の真髄。

『はじめからその話をすればよかった』
迷いながらも真摯に生きる登場人物の姿を、瑞々しい文章で丁寧にすくいあげる作風で、初の単行本『スコーレNo.4』刊行以来、静かな、けれども熱い視線を注がれ続けてきた著者。単行本『よろこびの歌』では、登場人物たちの成長が共感と注目を集め、シリーズ化を望む声に応え続編『終わらない歌』が上梓された。『誰かが足りない』が2012年本屋大賞の第7位に選出されるなど、書店員からの熱い支持を受け、新作を待望される気鋭作家のひとりである。単独の著書として10冊目にあたり、『終わらない歌』以来1年ぶりとなる新刊は、著者初のエッセイ集。小説を書く理由、自著の創作秘話、三人の子供たちを愛おしむ日々、大好きな本や音楽と共にある暮らし…。2004年の作家デビュー以来9年間で紡がれたエッセイ81編と、単行本初収録となる掌編小説4編を収める、宮下ファン必携、極上の一冊!

『宝の山 商い同心お調べ帖』
澤本神人は南町奉行所で、江戸市中での物の値段を見張り、高すぎる場合は店に指導するという役回りの諸式調掛方同心を務めている。家では妹の忘れ形見である多代を男手ひとつで育ててきた。今日も庄太とともに町を見まわるが、そこでは高すぎる値段の裏にあるさまざまな謎が待っていた――気鋭による新機軸の時代ミステリー誕生!

『「人間失格」殺人事件』
太宰治と同じ津軽出身の大学生・谷明人は、自然を破壊する全存在を敵と見なし、過激な環境テロ活動に走った。第一の犠牲者は、青森県の黄金崎不老ふ死温泉で発見される。大企業を経営する彼の実父・重則だった。さらに明人は戦慄の首都圏テロを予告。だがその裏で、太宰ファンの美少女が相次いで失踪する。両者を結ぶ驚愕の真相は!