私の○○ベスト3Vol.93 水登マヤ 私の「何度でも聞きたいOVER THE SUNエピソード」ベスト3

コラム

2026.08.04

第1位「Ep.265 7296日後、九段下で会いましょう」

第2位「Ep.132 You are shocked!」

第3位「Ep.226 連帯はあるが、偶像崇拝は無い」


 私は現在27歳だが、はやく50代になりてえな~と常々思っている。
 この願望の発端となったのは、堀井美香さんとジェーン・スーさんによるPodcast番組『OVER THE SUN』。
 自ら「おばさん」を名乗るお二人のほどよいテキトーさと、時にハっとするほどあたたかい会話がクセになり、年を取ることが楽しみで仕方なくなってきている今日この頃。番組開始時からのヘビーリスナーである私が何度も聞き返しているエピソードを紹介する。

3位「Ep.226 連帯はあるが、偶像崇拝は無い」
 リスナー(互助会員)のラジオネーム(おばさんネーム)が『スベスベマンジュウガニ』であることに、美香さんが異様な食いつきを見せる場面がある。「それって、ツルツルセンベイエビみたいなことですか?」と、あたかもそんな生き物が存在するかのように訳知り顔で語り、「ト、トロトロ……トロトロヨウカンイカもありますよ(照笑)」と畳みかける。スベスベマンジュウガニの登場からこの間、約1分。さすが元TBSアナウンサー、スベスベマンジュウガニの亜種を即興で作り出せる語彙と瞬発力が尋常ではないぜ、と私はひとり戦慄したものである。ちなみに私が20分かけて考案したのは、『ギトギトウイロウウニ』ま、まあ私は元アナウンサーではないのでね……。

2位「Ep.132 You are shocked!」
 外国人観光客に道を聞かれたという美香さんが、「アイキャントスピークイングリッシュ、バッド、バッドゥウフッフフ、アイテイクユーギンザライン……イズロングロングロオングロングゥウウウ~~~ヒッヒイイイッ~~~(引き笑いに吸収されゆく声)」のように、当時の様子を意気揚々と再現してくれる。ねっとりとしたカタカナ英語がたいへんクセになるので、ぜひ音源で聞いていただきたい。ちなみに聞き進めていくと、突如として「I played tennis with Ken」などとやけに流暢に言い出すので、お一人で聞くことを推奨します。

1位「Ep.265 7296日後、九段下で会いましょう」
「たまには説教臭いこといいましょうよ」と、お二人がおばさん見習いたちへメッセージをくれる回だ。メッセージ冒頭からすでに涙目だった私は、スーさんの「がんばれ」の一言で、ぼろぼろ泣いてしまった。諸々端折ってお伝えするには惜しすぎる回なので、あえて多くは語るまい。お二人の思いを、誰一人取り残さないあたたかさを、ぜひPodcast本編で体感していただきたい。


水登 マヤ(みと・まや)

1998年福島県生まれ。信州大学人文学部卒業。2026年、「水を得にゆく魚」で第25回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。お腹が弱いです。