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私の○○ベスト3
Vol.43 千加野あい わたしの思う使いどころがわからないキーボード ベスト3


第1位 [変換]、[カタカナ/ひらがな]
第2位 [Insert]
第3位 [CapsLock]



総じて家族よりも触れ合う時間の長いキーボードですが、生まれてから一度も意図的に押したことがないキーなど、みなさんございませんか? わたしはあります。ということで今回は、キーボードのお話をさせてください。Windowsに限ります。Macユーザーの方はどうぞ、ブラウザバックでお願いします。

▼ 3位 [CapsLock]

反対派と支持派の論争が白熱しがちな[CapsLock]。わたしのように「いらない。むしろあると困る」と同じだけの熱量で、「なくては困る」という声もあるのが特徴的です(でもきっと少数)。支持派に告ぐ、パスワード入力に失敗してログインできなかった場合、70%の確率で犯人はこいつです。常に重要参考人です。ちなみに、残り30%は [NumLock]に着せられた濡れ衣です。


▼ 2位 [Insert]

いつまでたっても市民権を得られない[Insert]。いらないキーと聞くとまっさきに候補にあがります。パソコン初心者の頃はキーボードから目が離せなかったため、うっかり押してしまったらしい[Insert]に気づかず、上書きされた文章を見て絶望したりなどしていました。ブラインドタッチをマスターすることができたのは、あの日の悔しさがあったからかもしれません。その節はどうもありがとう。


▼ 1位 [変換]、[カタカナ/ひらがな]

変換系のラインナップって、充実しすぎじゃありませんか? [スペース]だけあれば充分じゃないですか? [無変換]はカタカナ変換で日頃お世話になっておりますが、[変換]と[カタカナ/ひらがな]は、どのタイミングで使うのが正解なのですか?
「俺(私)は使い分けているぜ」という玄人の方いらっしゃいましたらプチョヘンザ。

わたしの周囲には「邪魔だから」と言って、いらないキーを取り払い(キーって取れるんだ!)、穴だらけのキーボードを使っている猛者がいます。がしゃがしゃと脇に追いやられた「邪魔なキー」の山。外された時、彼らは何を思ったのでしょうね。他キーとの相性抜群、[Ctrl]、[Alt]のコミュニケーション力の高さや、すべての決裁権を持つ[Enter]の力強さに憧れを抱いたり、妬んだりしたのでしょうか。「いつかはオレも」なんて、唯一無二のショートカットキーが割り当てられる日を夢見たりしているのでしょうか。あれ、泣けてきたぞ。彼らのポテンシャルを引き出す使い方をご存じの方、いらっしゃいましたらぜひ教えてください!




ちかの・あい
千葉県生まれ千葉県育ちの会社員。2019年、第18回女による女のためのR-18文学賞友近賞を受賞。目標は、プロフィールに記載する情報を増やすこと。