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私の○○ベスト3
Vol.87 越尾圭 私の「パン屋さんで買うパン」ベスト3

第1位「パン・オ・ショコラ」

第2位「あんバター(サンド)」

第3位「焼きそばパン」


 よくパン屋さんを巡っています。最寄り駅周辺のお店だけでなく、用事があって電車などで出かけた先でも、気になったお店があれば(だいたい事前に調べておきます)パンを買います。用事というのは仕事の打ち合わせ、現地取材、飲み会、通院……内容は問いません。タイミングは用事の前でも後でも、これもどちらでも構いません。ただ、打ち合わせや通院の前に買うと、いい匂いが漂ってしまわないか気になるので、後に買うことが多いです。飲み会の場合はそもそも居酒屋などの飲食店だから匂い漏れはさほど気にならないのと、パン屋さんの営業時間の関係で、前に買うことが多いです。
 そしてパン屋さんを巡っていると、ある程度共通している種類があることに気づきます。同じ名前のパンでも味や形はお店によって違いがあり、それを発見するのも楽しいです。
 そんなパン屋さんのメニューで、私がよく買うパンを3つ選出しました。

3位 焼きそばパン

 コッペパンの間に焼きそばが挟んであり、炭水化物+炭水化物という組み合わせですが、ノスタルジーを感じさせるジャンクな味わいに中毒性があります。焼きそばパンにも個性の違いはあって、私が足繁く通っている近所のお店はパンが大きく開かれ、焼きそばがこぼれんばかりに載せられています(もはや挟んでいない)。なので焼きそばパンを買うと「割り箸はいりますか?」と訊ねられます。初めて買ったときは「大袈裟だな~」と思って断ったのですが、2回目からは「お願いします」と答えるようになりました。

2位 あんバター(サンド)

 生地にあんとバターが挟んであるパンです。生まれ育った愛知県はあんこを使ったお菓子や料理が多いため、私もあん好きな大人になりました。2位をあんパンにするか、あんバターにするか迷ったのですが、両方置いてあればあんバターのほうを買っているなと思ったのでこちらを2位にしました。あんとバターの組み合わせで生じる甘じょっぱさが魅力で、生地もソフト系からハード系までいろいろあって飽きさせないパンです。

1位 パン・オ・ショコラ

 チョコレートが好物なので、チョコを使用したパンはもれなく買います。そしてどのお店にもたいてい置いてあるのが、パン・オ・ショコラ。デニッシュ生地にチョコが入っているあれです。初めて訪れるお店では必ず購入します。生地がサクッとしていて、チョコレートはやや多めで甘さは控えめ、食感もしっかり得られるパン・オ・ショコラが好みで、気に入ればそのお店はリピート確定です。

 以上、私がパン屋さんでよく買うパンをご紹介しました。が……パンについて書いていたら無性にパンを食べたくなってきたので、これからパン屋さんに行ってきます。


越尾圭(こしお・けい)

1973年、愛知県知多郡東浦町生まれ。早稲田大学教育学部卒業。家庭用ゲームソフト制作会社、編集プロダクションを経て、大手インターネットサービス会社に勤務し、現在はフリー。第17回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、2019年7月に『クサリヘビ殺人事件―蛇のしっぽがつかめない』(宝島社)にてデビュー。主な著書に『誰がためにその手は』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、『なりすまし』(角川春樹事務所)、『ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ』(幻冬舎)などがある。