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【文芸新刊】「終戦」の日は本当に八月十五日なのか?戦後70年、ミステリーの巨匠が歴史の闇に迫る『十津川警部 八月十四日夜の殺人』他、追加!

『十津川警部 八月十四日夜の殺人』
あの日、日本で何が起きたのか!? 十津川警部が戦後70年の謎を追う! 「それ」は八月十五日ではなかった! 連続殺人の裏にある歴史の真相とは!? 都内のホテルで殺された女性は、伊勢神宮の吟行から帰ってきたばかりの俳句の先生だった。犯行があったのは八月十四日の深夜。手掛かりもなく、動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報があり、十津川警部は京都へ向かう。さらに二十年前にも「八月十五日の殺人」が……連続殺人事件の真相には戦争の影が!?

『森に願いを』
いじめ、就職、恋愛、不治の病……さまざまな思いを抱えた人々の運命を変える言葉とは? 静かな感動を呼ぶ「森」のミステリー。僕は死に場所を探しに、この森に入った――。登校拒否の息子を持つ母親、自分に合った仕事が得られず世間に不満を抱く女、余命間近である瞬間を見たいと思い続けている青年、リストラされた中年男……希望を失い、森に迷い込んだ人々に森番の青年は語り掛ける。「ここはとても気持ちのよい森なんです。どうか歩いてみてくださいませんか?」そして、最後に明かされる、森と森番に秘められたミステリーとは? 森にも、人にも、新たなる季節がやってくる――『あの日にかえりたい』『メグル』の著者が贈る希望のストーリー。

『嗤う淑女』
野々宮恭子のクラスに、従姉妹の蒲生美智留が転校してきたのは中一の秋だった。美智留によって、イジメと再生不良性貧血という難病から救われた恭子は、美智留の美貌や明晰さに憧れ、心酔していく。やがてある出来事をきっかけに、二人は大きな秘密を共有するに至った。時を経て、27歳になった美智留は「生活プランナー」を名乗り、経済的不安を抱える顧客へのコンサルタント業を行なっていた。アシスタントは恭子だ。ストレス解消の散財によって借金を抱える銀行員の紗代、就職活動に失敗して家業を手伝う弘樹、働かない夫と育ちざかりの娘を抱え家計に困窮する佳恵……美智留は「あなたは悪くない」と解決法を示唆するが……。人々はどのようにして美智留の罠に堕ちてゆくのか。美智留とは何者なのか!? 奇才が描くノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。

『幕末愚連隊』
今まで誰も読んだことのない、ならず者たちの幕末! 慶応四年、幕府と新政府の戦いが激しさを増すなか、職をなくした男たちは、幕府の徴募に応じ、陸軍歩兵隊に入る。入隊したのは相撲取り、火消、ヤクザなど、ならず者ばかり。しかし、徳川慶喜が降伏に決したため、後ろ盾をなくした歩兵隊は、江戸から脱走、衝鋒隊を結成。下野、会津、越後、信濃と、各々の思いを抱き、戦場を流浪する。河井継之助、勝海舟、山県有朋らを巻き込んだ激闘の行方は!?  幕末の大失業時代に、戦いに明け暮れた雑草たちの真実。

『モップの精と二匹のアルマジロ』
最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺にはほかにも不審な出来事が。キリコと大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが……。『天使はモップを持って』ドラマ化でも話題!

『闇から届く命』
「この命を守りたい!」助産師たちの叫びが響く――現役看護師作家が描く緊迫の医療サスペンス。

『学園天国』
妻は担任、夫は生徒……内緒の新婚夫婦VS鬼の管理教育校! 二人は学園の暴挙から生徒の自由を守れるか? 痛快青春ドラマ。

『姫路・城崎温泉殺人怪道』
首都高で発見された男の死体と女子高生失踪のつながりは――下町人情探偵が謎に迫る!