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【文芸新刊】豊臣秀吉や歴戦の武将たちを陰で操る新たな戦国ダークヒーロー『曽呂利!』他、追加!

『曽呂利!』
堺の町で、秀吉を愚弄した落首が見つかった。調べたところ、職人長屋に暮らす鞘師の曽呂利新左衛門という男の仕業だった。捕えられて討ち首になるはずが、持ち前の才覚で死罪を逃れたどころか、口八丁手八丁で秀吉に取り入り幕下の一員に収まってしまう。鮟鱇顔の醜男で、天才的な頓知の才能と、人の心の中に入り込む術をもって、曽呂利は秀吉のもとで結束していた臣下の人々を翻弄し、彼らのあいだに小さな亀裂を作っていく一方で、秀吉を笑わせ、喜ばせるお気に入りの側近として、次第に不気味な存在感を増していく。この男は、果たして股肱の臣なのか、はたまた獅子身中の虫なのか。そして曽呂利はいったい何をしようとしているのか。文芸評論家がこぞって激賞する歴史小説界の若きエースが、知られざる戦国時代のダークヒーローを描いた超意欲作!

『為吉 北町奉行所ものがたり』
奉行所には狼がいる――事件の裏に隠された過酷な真実。それを見続けた男に訪れる人生の転機……市井時代小説の名手が描く新境地!

『浸蝕』
心から愛した女は大量殺人犯だった!?――元祖・イヤミスの著者が「女」という地獄にじわじわ堕ちる男を描く傑作サスペンス!

『煽動者』
日曜夕刻までに犯人を指摘せよ。平日は一般人、週末限定テロリストたちのアジトで殺人が。探偵役は不在? 閉鎖状況本格推理!

『キング』
五輪代表選考レースを控えたランナーにドーピングをそそのかす謎の男が……。欲望と葛藤の42.195kmを活写する傑作長編!

『砂漠の駅(ステーション)』
大都会・新宿で失踪した、歌舞伎町スナックのママと骨董商。交錯する事件とその裏で深まる謎を牛尾刑事が追う、傑作サスペンス。

『微笑む人』
エリート銀行員が妻子を殺害。事件の真実を小説家が追うが…。理解できない犯罪の怖さを描く、ミステリーの常識を超えた衝撃作。