『ゆるやかな生き方』
五木寛之氏の最新刊エッセイ『ゆるやかな生き方』は、2004年から2013年にかけて各紙誌に執筆された膨大なエッセイの中から、これまでの既刊本に未収録のものを抜粋し、再構成、編集した集大成版といえます。人はだれでも、雑事に追われながらせわしく生きていくものです。そのようなあわただしい日々の中、自分に「ご苦労さん」と言いつつ、生きづらい世の中を、身軽に、ゆるやかに生きるヒントがちりばめられた書です。
『水族館ガール』
市役所勤務のOLから水族館イルカ課に出向!?――市役所に務めて三年、突然水族館「アクアパーク」への出向を命じられた由香。イルカ課に配属になるが、そこには人間とのコミュニケーションは苦手な男・梶とイタズラ好きのバンドウイルカがいた。数々の失敗や挫折を繰り返しながらも、へこたれず、動物たちと格闘する女子飼育員の姿を描く笑いと感動の青春お仕事ノベル。「アクアリウムにようこそ」改題。
『ウエディング・ベル』
銘和乳業宣伝部課長職のわたしとピーアール会社の契約社員・児島くん。38歳と24歳、14歳差の二人は結婚を決意してつきあい始めたが、周囲の反応は様々でてんやわんや。児島くんの父やわたしの友人の一部は賛成だったが、児島くんの姉妹や母親に会ったところ微妙な反応、そして最大の難関はわたしの父。くわえて、銘和乳業の新製品健康ドリンク“モナ”販売戦略でも難問山積み、こちらも社内で意見が二分してしまった。わたしと児島くんがウエディング・ベルを鳴らせるのは一体いつのこと?
『可愛いベイビー』
“年下”シリーズ完結編。銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意し、交際は順調……ではあったが、契約社員の児島くんがリストラにあってしまい、生活費節約のため二人で暮らすことになった。ただ、二人の結婚には相も変らぬ周囲賛否両論のどたばた。仕事は部下も責任も増え、売れっ子モデル・長谷部レイの社運を賭けたCF撮影と、休む暇なし。折しもわたしの体にある変調が。児島くんはまだ職が決まらず、二人はこれからどうすればいいの……?
『終わらない歌』
傑作『よろこびの歌』待望の続編!高校二年の春、卒業生を送る会の合唱で、未来への願いを託した調べに心を通わせあったクラスメイト。御木元玲、原千夏、中溝早希、佐々木ひかり、里中佳子、東条あや。三年の月日が流れ、少女たちは二十歳になった。
『雑誌倶楽部』
『キング』『平凡』『写楽』『幼年倶楽部』『少女の友』…古書店を営みながら、作家・エッセイストとして活躍してきた出久根達郎氏による、明治~昭和のおもしろ記事発掘エッセイ。
『十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急』
全国のリゾート地を舞台に、十津川警部の推理が光る!警視庁捜査一課の日下刑事は、友人のカメラマンが蔵王で撮影した10枚の写真に、殺人事件の匂いをかぎ取った。報告を受けた十津川警部はただちに山形県警に連絡するが、やがてカメラマンの足取りが途絶え……。
『刑事小町 浅草機動捜査隊』
機動捜査隊浅草分駐所に班長として赴任した稲田小町。拳銃SIG/SAUER(シグザウワー)のP230を身につけたくて、機動捜査隊を志望したという変わり種の女刑事だ。そんな彼女が、足立区にある元病院の「幽霊屋敷」で首吊り死体を発見する。……機捜隊刑事の奮闘を描く好評警察小説シリーズに、初の女性刑事が登場!
『刀伊入寇 藤原隆家の闘い』
時は平安中期、朝廷きっての貴公子でありながら、「さがな者」(荒くれ者)と呼ばれた藤原隆家は、花山法皇や藤原道長らとの「闘乱」(喧嘩)に明け暮れる日々を送っていたが、道長との政争に破れ、自ら望んで任官した九州・大宰府の地で、隆家は、海を越えて壱岐・対馬を蹂躙し、博多への上陸を目論む異民族「刀伊」の襲来を迎え撃つ!
『ブラッグ』
ワンマン社長の命令に従って、社員が殺人を遂行する――それが株式会社ブラッグ社の業務内容だ。当初は無差別殺人が理想だったが、“請負制”への移行を主張する反社長派の台頭で、社内抗争が激化。やがて明らかになる、ブラッグ社と国家権力との意外な関係とは……。
『黒川温泉殺人事件』
二年前に大きな事故で頭部を負傷し、その後遺症からなのか、記憶が時折欠落することがある戸部光晴の息子・修太。光晴の知人、警視庁・志垣警部が修太に話を聞くと「九州の黒川温泉で女を殺した気がする」と衝撃の告白が!記憶の場所に殺人の痕跡はなかったが、修太の笑顔を携帯の待ち受け写真にした女の死体が意外な場所で見つかった……。