
暗夜の向こう側
貫井徳郎(ぬくい・とくろう)
世間から隔絶された、千葉の山奥の施設で育った遥飛(はると)。ある夜、家族が寝静まった部屋に、襲撃を受ける--。ひとり残された遥飛は、施設を出て、初めて外の世界へ。孤独な少年の未来に、待ち受けるものとは?
著者プロフィール●1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』『龍の墓』『ひとつの祖国』『不等辺五角形』など多数の著書がある。