連載時代小説 奇のくに風土記
紀州藩士の息子・十兵衛は、幼いころからうまく人と言葉を交わすことができず、いつもひとりで過ごしていた。塾で本草学を学ぶうち、いつしか師の小原桃洞のように草木に親しみながら一生を送りたいと願うようになった。ある日、その思いが嵩じて、ひとりお山を目指すこととしたが、そこでは思いもよらぬ出会いが待っていた……。
おでんオデッセイ
伊竹市銀座商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。働いていた東京の大手商社を身体を壊し退職して伊竹にUターン、しばらく母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、助成金が出る「伊竹市活き活きプロジェクト」に応募、一年半の準備を経て屋台を開いた。売り上げは上がらず経営は苦しいが、今夜も個性あふれる常連客がやってきて……。あつあつでほふほふのハートウォーミング小説。
*本作は、6話、7話を書下ろしのうえ、11月下旬に単行本として刊行予定です。
お世話になっております
家族や友人、“推し”のアイドル、尊敬する歴史上の人物。はたまた、愛用の靴やカバンetc.……筆者が日頃から「お世話になって」いる相手(ひと、モノ!?)に、とっておきのお礼の言葉を綴ってもらうコーナーです。