画・水野朋子
紀州藩士の息子・十兵衛は、幼いころからうまく人と言葉を交わすことができず、いつもひとりで過ごしていた。塾で本草学を学ぶうち、いつしか師の小原桃洞のように草木に親しみながら一生を送りたいと願うようになった。ある日、その思いが嵩じて、ひとりお山を目指すこととしたが、そこでは思いもよらぬ出会いが待っていた……。
著者プロフィール●1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、2004年、『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。2009年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2011年、『漂砂のうたう』で直木賞を受賞。2014年、『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。『茗荷谷の猫』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』『光炎の人(上・下)』『球道恋々』『化物蝋燭』『万波を翔る』『火影に咲く』『占』など著書多数。
2024.05.14
第十五話 蓮華
2024.03.12
第十四話 稲穂
2024.01.23
第十三話 瑞菜
2023.12.12
第十二話 黒百合
2023.10.03
第十一話 白山人参
2023.07.04
第十話 山桃
2023.03.21
第九話 譲葉
2023.01.10
第八話 仙蓼
2022.11.01
第七話 藤袴
2022.09.06
第六話 不知火
2022.07.05
第五話 伊佐木
2022.05.10
第四話 雪の舌
2022.03.08
第三話 磯鵯(いそひよどり)
2022.01.11
第二話 卯木(うつぎ)
2021.11.09
第一話 天狗(てんぎゃん)