交換留学で台湾を訪れた女子高生・緑川芽衣。優等生の詠晴に学校を案内され、クラスメイトとも打ち解け始めた矢先、無人の教室で怪しい気配に遭遇する。その夜、自室に現れたのは、美しい容姿を持ちながら、強烈な不快感を与える不思議な少女、恵君だった。彼女との交流を始めた芽衣は、ある事件に巻き込まれて帰国を余儀なくされる。時が経ち、辛い結婚生活を送る芽衣の元に、台湾にいるはずの詠晴から「気を付けて」と書かれた手紙が届き……。
イラスト/たけもとあかる
販売ページはこちら
→https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-53877-8/
著者プロフィール●芦花公園(ろかこうえん)
東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ―某所怪談レポート—」がTwitterで話題をさらい、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。その他の著書に『異端の祝祭』『漆黒の慕情』『聖者の落角』『無限の回廊』の「佐々木事務所」シリーズ、『とらすの子』『楽園〈パライソ〉のどん底』『食べると死ぬ花』『極楽に至る忌門』『眼下は昏い京王線です』などがある。