おでんオデッセイ
伊竹市銀座商店街の一角でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。働いていた東京の大手商社を身体を壊し退職して伊竹にUターン、しばらく母親が切り盛りする実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、助成金が出る「伊竹市活き活きプロジェクト」に応募、一年半の準備を経て屋台を開いた。売り上げは上がらず経営は苦しいが、今夜も個性あふれる常連客がやってきて……。あつあつでほふほふのハートウォーミング小説。
花嫁ヶ丘の決闘
助手のなつきの誘いで、舞台を鑑賞していた亜由美。緞帳が下り、帰ろうとしていると声をかけられた。それは劇団のマネージャーで、相談があると言うのだ。嫌な予感はしたが、断る訳にいかずついていくと……。
連載歴史小説 デウスの城
関ヶ原は厚く黒い雲に覆われ、激しい雨が降っている。天下分け目の決戦に参戦した、キリシタン大名・小西行長の小姓の彦九郎と善大夫、そして肥後の地で守りにつく佐平次。
若者たちのその後の壮絶な戦いと生き様を描く長編歴史小説。