助手のなつきの誘いで、舞台を鑑賞していた亜由美。緞帳が下り、帰ろうとしていると声をかけられた。それは劇団のマネージャーで、相談があると言うのだ。嫌な予感はしたが、断る訳にいかずついていくと……。
著者プロフィール●1948年福岡県生まれ。76年『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。80年『悪妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。2006年、第9回日本ミステリー文学賞を受賞。16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「花嫁」「三毛猫ホームズ」「三姉妹探偵団」「杉原爽香」各シリーズなど著書多数。17年にはデビュー以来の著書が600冊を突破という金字塔を達成、作家生活40周年を迎えた。ベストセラーを生み出し続ける国民的作家。