二組の清良はぶっちぎりで可愛い。男子から告られることも多いけど、その都度、断っているらしい。でもそれだと、清良が疲れ切ってしまいそう……そこであたしは名案を思いついた。「あたしのこと、恋人にして」――人気作家が贈る百合小説、最新読み切り短編!
著者プロフィール●1980年ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』でデビュー。15年「記憶屋」で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同作に始まる〈記憶屋〉シリーズは累計60万部を突破している。2021年『花束は毒』が第5回未来屋小説大賞に選ばれる。他の作品に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『響野怪談』『花村遠野の恋と故意』『幻視者の曇り空』『学園の魔王様と村人Aの事件簿』『悲鳴だけ聞こえない』『彼女はそこにいる』『隣人を疑うなかれ』など多数。