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ドラマ「嗤う淑女」特設サイト

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“どんでん返しの帝王”中山七里の大ベストセラー『嗤う淑女』がついに映像化! 7月27日土曜23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「土ドラ」枠で放送されます(全9話予定)。

本特設サイトでは、中山氏による「ドラマ撮影現場訪問記」のほか、原作『嗤う淑女』誕生のエピソードなど創作秘話満載の著者インタビューを再掲し、『嗤う淑女』試し読みページを特別配信します。この夏、史上“最恐”の悪女が、きっとあなたを虜にするーー

*番組の詳細は、東海テレビ・土ドラ「嗤う淑女」公式サイトからご確認ください。
https://www.tokai-tv.com/waraushukujo/
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★ドラマ「嗤う淑女」撮影現場訪問記 中山七里


 七月十四日、都内の某スタジオ。我々撮影現場見学班は正午過ぎに到着し、主要キャストのスタンバイに備えていた。具体的には第4話のシーン7、美智留のオフィスにおいて蒲生美智留役の内田理央さん、野々宮恭子役の松井玲奈さん、神崎ドグマ役の宮田俊哉さんが一堂に会する場面の撮影である。
 やがてお三方が現れ、早速リハーサルが始まる。数多のチェックと指示、台詞の応酬、それぞれの立ち位置、それらを経てようやく本番となる。
「用意。スタート!」
 監督の合図で各スタッフが動き出す。キャストの台詞以外はどんな雑音を立ててもいけない。それこそ息をするのも憚られるような緊張感が現場を支配する。
 なかなか一発OKとはならない。リテイクが重なり、一旦OKが出ても同じシーンを別方向からのショットで撮り直す。言うまでもなく一つのシーンは、長回しを除けば複数のカットで構成される。そのために用意される素材の数は厖大で、著名な映画監督が「映画製作の醍醐味は編集にあり」と公言するのも宜なるかな。
 実際、原稿にすれば十数行で足りる場面が一時間もかけて映像化されている。その手間も技術も、巷に流布する素人の投稿動画とは雲泥の差だ。無論、投稿動画には投稿動画の面白さがあるが、プロフェッショナルの手になるものと同列には到底論じられるものではない。
 監督の「OK!」の声でようやくシーン7の撮影が完了する。全編終了まで、まだどれだけの手間と技術が投入されることか。想像するだけで気が遠くなる。嗚呼、僕は個人作業に従事する立場で助かったと胸を撫で下ろし、帰宅後すぐにシリーズ4作目『神を嗤う淑女』の執筆に取り掛かった次第である。

絶好調連載「神を嗤う淑女」はこちらへ
https://j-nbooks.jp/novel/original.php?oKey=321 arrow_upwardページトップへ

★インタビュー『嗤う淑女』創作秘話


連載12本、月産700枚。幅広いジャンルの作品を次々と生み出す中山七里。それを可能にした「秘訣」と「姿勢」とは!?(構成/大矢博子)
*本記事は、2015年1月『嗤う淑女』単行本の刊行に合わせ、岐阜の著者宅にて行ったインタビューを再掲するものです。

──今日は岐阜のご自宅にお邪魔してます。東京に仕事場をお持ちですが、岐阜にはよく帰られるんですか?

中山:月に10日くらいですね。会社を辞めて物書き専業になったのでこちらに帰ってきてもいいんですが、東京にいた方が出版社との打ち合わせなどにも便利なので。

──現在、連載はどれくらい抱えてらっしゃるんですか?

中山:紙とウェブ合わせて12本ですね。書き下ろしの約束もあるんですが、出版社が痺れを切らしましてね(笑)、連載になったものも3本あります。

──お忙しいですねえ。

中山:サラリーマンと兼業だった頃、書き下ろしがメインでしたが、睡眠が一日4時間くらいしかとれなかったんですよ。そこに連載のお話をいただくようになって。連載は〆切があるでしょ? 〆切のペースと自分の執筆時間を計算したら、睡眠時間が2時間になってしまった。

──それで会社を辞められた?

中山:会社員時代は無遅刻無欠勤だったんです。ところが連載が6本とかになると、さすがに休まないとこなせない。有給休暇をぜんぶ消化しても、まだ3日足りなかった。仮病を使うか……というところまで来て、あ、これは会社員としては失格だなと思った。それで辞めたんです。

──オファーを断ろうとは?

中山:新人作家に「断る」という選択肢はありませんから。

──それだけの仕事量、スケジュール管理はどのようにされてますか?

中山:アナログなんです。月めくりのカレンダーに書き込んでます。詰まってる時は二日に1回、余裕があるときでも三日に1回、〆切がありますね。小説の連載ってだいたい一回50枚ですから、今は一日25枚ペースで書いてます。

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★ドラマ「嗤う淑女」原作、特別試し読み!


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★著者プロフィール

中山七里
1961年岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー。以後、ミステリーを軸に精力的な執筆を続けている。2020年には作家デビュー10周年を迎え、12ヶ月連続での新作刊行を達成した。近著に『彷徨う者たち』『有罪、とAIは告げた』『ヒポクラテスの悲嘆』『鬼の哭く里』『ドクター・デスの再臨』など、多数。




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